生物学となんとか 〜理系大学生の日常

理系大学生が生物学について綴る日記。レポートを書く人と自分のために。。。

酸素電極による電子伝達活性の測定 レポート

今回の実験は「酸素電極による電子伝達活性の測定」でした。

 

酸素電極とは、酸素の濃度変化をかなりの精度で(1nmol/mLオーダー)計測することのできる機器です。光合成では通常、光化学系Ⅱというところから、水を分解されてできた酸素が発生します。この酸素発生は、電子の伝達によるものであるため、酸素発生を計測することで電子伝達活性がわかるというものです。通常の光合成は次のような機構で成り立っています。(図1)

 

f:id:k-ishikawa-science:20170620222542p:plain

図1 通常の光合成過程

 

これは、葉の中での電子伝達活性を計測しているわけですが、これはNADP+という電子受容体があるからこそ、電子伝達が行われるのです。一方チラコイド膜を単離した状態では電子受容体が存在せず、人工的電子受容体を添加する必要があります。こういった試薬を工夫することで、光化学系Ⅰだけだったり、光化学系Ⅱだけだったりの電子伝達活性を計測することができるようになります。(図2ー4)

 

f:id:k-ishikawa-science:20170620223433p:plain図2 光化学系Ⅱの電子伝達活性測定の過程

f:id:k-ishikawa-science:20170620223510p:plain

図3 光化学系Ⅰの電子伝達活性測定の過程

f:id:k-ishikawa-science:20170620223538p:plain

図4 チラコイド膜での全体の電子伝達活性測定の過程

 

 

 

さて、光合成の研究関係では、かなりネット情報が充実していたことに驚きました。

例えば酸素電極の話は光合成の森(http://www.photosynthesis.jp/proto/O2evolve.html)

やHUSCUP(http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/39192/1/67-076.pdf)に詳しく載っています。他にも日本光合成学会の「光合成事典」(http://photosyn.jp/pwiki/index.php?%E5%85%89%E5%90%88%E6%88%90%E4%BA%8B%E5%85%B8)もとても役に立つ情報が載っていました。

 

社会的にも「理系」の世界はあまり馴染みがなく、やはり政治や経済の面が強調されてる一面があります。もちろん理系的なことが理解するのが難しいという側面や、政治経済の方が自分に直接関係あるという側面があるのは確かだと思いますが、大学生が学ぶ理系のようなことはなかなかネットでは情報が少ないのが現状だと思います。そんな中で「光合成」というワード関連の事柄だけでも詳細な情報が載っているのは嬉しいことですし、みなさんがアクセスできる環境があるというのは、研究に直接関わる人だけでなく一般の人の知的好奇心を刺激するのにいいことだと思います。

 

 

それではどんな実験をしてどんなレポートを書いたのかご覧ください!

 

最後になりますが(恒例)、レポートなどの盗用犯罪です!同じようなレポートを書く方のために参考文献表をはりますのでそれらを参考にしてみてください!

 

・今回の参考文献