生物学となんとか 〜理系大学生の日常

理系大学生が生物学について綴る日記。レポートを書く人と自分のために。。。

in situ hybridization レポート

お久しぶりです笑

しばらく忙しい日々が続き、年末に行った実験のことを書いていなかったので、書きます(_ _)

 

今回の実験ではin situ hybridizationという方法を習得しました。hybridization(動詞はhybridize)というのは、基本的にRNAやDNAの配列の相補性を用いて二本の鎖をくっつけることを意味します。in situというのはその場で、要するにDNAだけ取ってきて何か行ったりするのではなく生体内で、組織で何かを見ることを意味します。

 

これだけ言ってもわかりにくいと思うので、今回の実験を例に説明します。

まず、あるマウスの全ての細胞は同じ遺伝情報(DNA)を持っていますが、そこからタンパク質を作るために媒介するmRNAは細胞によって量・質が異なります。(これが同じDNAから心臓の細胞、目の細胞、爪の細胞などと異なる細胞ができる原因です。)そこで、脳内のどの細胞がどういった遺伝子を発現しているのかを知るために、in situ hybridizationを行うわけです。

例えば、Reelinという遺伝子が大脳のどこに発現しているか知りたいとします。この場合、ReelinのmRNAに対応する配列を持つプローブを作製し、それを脳の切片に添加することで脳内のmRNAとプローブがハイブリダイズし、その後プローブを発色させることで、ReelinのmRNAを可視化するといった手順を行います。

 

 

今回の染色は蛍光染色ではありませんでしたが、蛍光染色をすると、大脳の層構造に従って、下の画像のように綺麗に染色されます。

 

f:id:k-ishikawa-science:20180203132418p:plain

大脳皮質の6層構造。表層から第1層(Reelin, シアン)第2/3層(Brn2, 赤)、第4層(RORß, 緑)、第5/6層(Ctip2, 青)のニューロンから構成されている。

大脳皮質発生研究チーム 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター(CDB)

より

 

in situ hybridizationは脳の構造にとどまらず、様々なところで用いることのできる基本的な手法です。生物に関わる研究を行う人なら、ほとんどの人が経験することになるのではないでしょうか。。。

 

 

 

最後になりますが(恒例)、レポートなどの盗用犯罪です!同じようなレポートを書く方のために参考文献表をはりますのでそれらを参考にしてみてください!

 

 

・今回の参考文献

 

 

 ↓実習書

 ↓レポート(結果はp10~)